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2022.03.05

『水と火と木、そして再生の物語』選抜ダンサー「葉山悠介」インタビュー

熊本地震復興5年事業 アートキャラバンくまもとスペシャル『水と火と木、そして再生の物語』を3月12日(土)に開催します。公演開催に先駆けて、稽古中のオーディション選抜ダンサーへのインタビューを実施しました。

応募のきっかけは?
熊本地震の時はニューヨークに居ました。地震後ニューヨークでも熊本のチャリティーイベントがあって、そのときにたまたま同じ時期にニューヨークに居た今回の同じダンサー小山咲さんに初めて出会いました笑 それからは、地下鉄の構内で3・4ヶ月くらい募金活動をしていました。自分がパフォーマンスをして、「こういうことがあったんだよ、日本の人が苦しんでるから、自分のパフォーマンスに感動をしたら協力してください」みたいな。そして、熊本に帰ってきてからは、益城町の子供達に向けたイベントをして、ダンスや太鼓の体験につながるようなことをやっていました。そんな中、自分が益城出身なので復興関連の取材をよく受けていて、全てが復興と結び付けられるっていうか、自分が発するエネルギーがどうしてもそういう捉え方をされていたんですけど、それがすごく嫌になってしまって。もちろん復興に対して強い気持ちはありましたが、それがあってもなくても自分は踊るし、作りたい物を作っているのに全てがそういうふうに捉えられてしまって。そこに自分の中で葛藤があり、益城町出身ということを自分のプロフィールから消したりもしました。今は、生徒と作品を作ってプロデュースしたりしていて、活動が多岐に渡る中で、やはり、益城町出身ということで、この熊本地震と向き合わなければいけないとその必要性を感じ始めています。決して傷ついた気持ちでみんなが繋がってるわけじゃなくて、前向きなエネルギーでみんなと繋がってるという想いで、今は活動していて、それをこの舞台で表現したくて今回の応募に至りました。

葉山 悠介(はやま ゆうすけ)
1994年22日生まれ。熊本県益城町出身。15歳からストリートダンスを始め、22歳からアメリカニューヨークに留学。路上パフォーマンスや現地のダンスカンパニーの一員としてステージや映像作品に参加。2018年には「くまもと若手芸術家海外チャレンジ事業」の助成を受けイスラエル・テルアビブへ研修。主催する「SUPERONLY」では演劇、花、写真、詩などとダンスを魅せる作品をコンスタントに発表。ダンスを軸に様々な芸術が交わる場所を作り、自身の表現の追求、新たなエンターテインメントの魅せ方を探究している。演劇公演や映像作品の振付、小中学校や保育施設でのワークショップや講演、大人向けダンスレッスンなどの活動にも積極的に取り組み、あらゆる角度からダンスや表現の魅力を発信している。公式ウェブサイトにて最新の情報、これまでの活動、パフォーマンス映像などを掲載中。「葉山悠介」で検索。

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