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2019.06.20

公演レポート「くまモン音楽祭」

佐渡裕さんを迎えた復興音楽祭「くまモン音楽祭」

熊本地震の前震から3年目の2019414日、県立劇場コンサートホールで子どもが主役の復興音楽祭「くまモン音楽祭」を開催。熊本日日新聞社とFOR KUMAMOTO PROJECT、県立劇場で取り組んだ3度目の復興支援公演です。ゲストは世界的指揮者である佐渡裕さんとスーパーキッズ・オーケストラ。熊本地震後、何度も被災地を訪れてくれた佐渡さんとスーパーキッズの思いが詰まったステージとなりました。

オープニングでは、くまモンの指揮に合わせ、県内の高校生吹奏楽部メンバーで構成したくまモン音楽祭スペシャルバンドが「365歩のマーチ」を演奏。蒲島郁夫熊本県知事も登場し、佐渡さんをお迎えしました。続いて、佐渡さんによる公開吹奏楽クリニックが開講。スペシャルバンドが演奏する課題曲「アフリカン・シンフォニー」を指導。「オーケストラは社会の縮図のようなもの。自分に与えられた役目をしっかりすることが大切。それぞれの楽器の得意なところが明確に出てくれば出てくるほど面白い。みんなでひとつのハーモニーをつくるんだけど、それぞれの役割は違うんだよ」との佐渡さんの言葉で、魔法のように音は変わり、一人ひとりの楽器が豊かな響きを創り上げました。

スーパーキッズ・オーケストラのステージではクラシック音楽、映画音楽など7曲を披露。指揮体験コーナーもあり、会場のお客様が指揮する楽しい一幕も!

フィナーレでは、スーパーキッズ・オーケストラ、くまモン音楽祭スペシャルバンド、菊陽中学校合唱部が共演。佐渡さんの指揮による「花が咲く」「ふるさと」を、みんなで歌い上げました。復興に向かう熊本を象徴する希望あふれる子どもたちの演奏に涙する人の姿が印象的でした。

県立劇場は熊本地震以降、こころの復興支援事業「アートキャラバンくまもと」に取り組んできました。避難所や学校、ホール等でコンサートやダンス・演劇のワークショップ、トークショーなどを無料で実施し、その回数は300回を超えました。そんな「アートキャラバンくまもと」の集大成ともいえる公演となった「くまモン音楽祭」。今後も熊本県立劇場は、熊本地震からの復興に資する取り組みを継続していきます。


(スーパーキッズと熊本の中高生が共演)

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