2020.03.20
寄稿「~邦楽新鋭展vol.5~くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞受賞者演奏会」
~邦楽新鋭展vol.5~くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞受賞者演奏会 2019年11月24日 演劇ホール
熊本市出身で地歌三絃の名手 長谷幸輝検校の生誕150年を記念して創設された「くまもと全国邦楽コンクール」。邦楽の道を志す演奏家たちの大きな目標となり、その最優秀賞受賞者のいずれもが、国内外で華々しい活動を続けています。
11月24日に演劇ホールで行われた公演は、市民会館シアーズホーム夢ホールと県立劇場が共催したもので、最優秀賞受賞者13名が集い、磨き上げられた技芸を披露しました。2頭の鹿が鳴き交わすさまを表現した尺八古典曲「鹿の遠音」で始まった演奏会は、格調高い中にも葛西聖司氏のわかりやすい解説と藤本草氏による粋な演出で、親しみやすいものとなりました。フィナーレは、邦楽バージョンによるオリンピック讃歌。邦楽演奏家のみならずソプラノの三繩みどり氏、子どもたちによる合唱団も加わり華やかに幕を閉じました。初めて邦楽演奏会を鑑賞した方々からもご満足だとの感想を多くいただきました。
また、先着300名ではありましたが、長谷検校を記念して創作した和菓子「三味奏 長谷」を会場で無料配布。演奏会の思い出とともに、皆様に楽しんでいただけたのではないかと思います。
今後も、「くまもと全国邦楽コンクール」を通して熊本から起きた邦楽の風を全国へ向けて発信し続けたいと思います。
市民会館
シアーズホーム夢ホール 館長
山田 千明