「動く劇場」のお話を頂いたとき、制作される5つの動画作品のトップバッターであるとうかがいました。やはり最初に制作される作品では、その後に制作される作品のクオリティのベースを作り、後につなげる勢いが必要です。そこで私たちは、今回のテーマ「動く劇場」を、私たちが得意とする「LIVE感」で表現しようと考えました。

私たちが担当した「三角西港×マーチング」は、5つある動画の中で最も関係者数が多く、撮影時間やロケ地の広さなど、撮影を進めるにあたっていくつかの壁がありました。しかし、私たちは幸運なことにフリーランスのクリエイター集団です。必要なタイミングで必要な人材を集め、現場ごとにプロフェッショナルのクリエイターチームを結成。1伝えれば10伝わるチームワークと現場力によって、それを乗り越えていくことができました。

撮影で特に印象に残っている瞬間は、専修大学熊本玉名高等学校の吹奏楽部「Ventures」の皆さんの撮影シーン。その実力と対応力、そしてキラキラした表現力によって「LIVE感」を表現することができたと思います。また、ロケ地の世界遺産三角西港の関係者の皆様の多大なご協力もあり、広大な敷地をフル活用させて頂いたことで臨場感ある映像も撮影できました。

歴史ある三角西港を背景に繰り広げる、「Ventures」の圧巻のパフォーマンスが創り出す現場のワクワクドキドキの空気感、そして私たちがこだわった「LIVE感」をどうぞご覧ください。

開館40周年記念事業「動く劇場」（三角西港×マーチング）
撮影監督
株式会社 Hub.craft
龍野　聖玄