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2020.03.20

利用団体紹介「NHK熊本児童合唱団」

良い演奏をすることで、文化が育っていく。

「子どもたちの歌声で敗戦した日本を元気にしたい」。そんな願いから、戦後間もない日本各地にできたGK子ども唱歌隊。九州で最初のGK子ども唱歌隊として1947年に発足し、その後、1968年に熊本児童合唱団と改名。2005年からは「NHK熊本児童合唱団」として活動する同合唱団は、発足から70年以上、熊本県下で最も長い歴史を持っています。 現団長である春日幸雄さんが指導者として入ったのは、今から37年前。当時は教員として赴任していた天草の河浦から、週末毎に熊本市内へ指導のために通っていたといいます。「歌が大好きな子どもたちばかりで、本当に素晴らしい合唱団です。この子どもたちにもっと本格的に、もっと楽しんでもらいたい。そんな思いからディズニーアニメをもとにミュージカルを取り入れた公演を行うようになりました」と春日さん。それが毎年県立劇場コンサートホールで開催されている定期演奏会です。歌とお芝居、その両方を取り入れた演目で、練習を重ねるごとに子どもたちがどんどん伸びていくことを実感するといいます。その活動が評価され、イベント出演のオファーが数多く寄せられ、今では年間に30を超える舞台に立つことも。童謡、J‐POP、合唱曲、ミュージカルと、そのレパートリーもとても幅広いものです。

現在の団員は、小学2年生から高校3年生までの78人。小、中、高校生という縦社会の中で、上級生が下級生を指導しながら、互いに切磋琢磨する姿が見られるといいます。学業との両立もしっかりとできていて保護者との確固とした信頼関係も築かれています。「自主的に行動して考える子どもたちほど、とても良い歌を歌ってくれます。良い演奏をすれば、文化が育ち、そこから経済につながっていくのだと思います」と春日さん。この春にはヨーロッパに渡り、歌う親善大使としてウィーン少年合唱団と合同公演を行う予定です。


(2019年9月に県立劇場コンサートホールで開催された第15回定期演奏会ミュージカル「美女と野獣」のワンシーン。)

NHK熊本児童合唱団団長
春日 幸雄 [かすが ゆきお]

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