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2022.12.15

利用団体紹介「熊本県民第九の会」

県劇の歴史とともに歩んできた
熊本でお馴染みの第九の会

熊本の年末の風物詩といっていいほど、師走おなじみの行事となっている「熊本県民第九の会」の演奏会。1982年12月の熊本県立劇場の落成を祝うこけら落としの催し物のひとつとして企画されたことがきっかけで、実行委員会が結成され、呼びかけによって集まった合唱団と、熊本交響楽団の演奏によって第一回の演奏会が開かれました。県立劇場のコンサートホールでのベートーヴェン交響曲第九番の演奏会は、満場となった会場に感動の渦を巻き起こし、次の年からの演奏を強く要望する声が多く、毎年年末の恒例行事として開催されるようになり

コロナ禍直前に行われた「熊本県民第九の会」演奏会。合唱団は、毎年身長、年齢、性別さまざまな観点から、並び順を決めるのが苦労するとか。壇上に並ぶ合唱団は圧巻

ました。まさに県立劇場の歴史とともに歩んできた演奏会です。第一回の演奏会から数えて37回目の演奏会が今年開催されます。コロナ禍での開催自粛の2年間を経て、「今年こそは必ず実施する」と実行委員会は年初から意気込み、準備を進めてきたといいます。第一回の演奏会から参加している「熊本県民第九の会」の実行委員長である神田さんは、「今年の第九の会は、今までとひと味違う演奏会を企画しています。初の試みで、初演となる交響詩「火の国旅情」を演奏します」と語ります。コロナ禍前までの演奏会では、多い時で約300人の合唱団が舞台を彩っていましたが、今年は約半分の人数で構成されているとのこと。それでも3年ぶりとなる演奏会に、周囲からの期待も高まっています。

実行委員会は毎月開催されており、2年先の演奏会の企画まで話し合いが行われています。合唱団は経験者の登録団員と、その年の6月から7月にかけて募集される人たちで構成されます。毎年楽しみにしている人も多く、天草、阿蘇、人吉から泊まり込みで練習にくる人もいるほど。「毎年指揮者やソリストを招聘して開催していますが、今では国際的な指揮者となった山田和樹さんが練習指揮を担当したことも。素晴らしい思い出です」と事務局長の坂口さん。練習は毎回和気あいあいとした雰囲気で進められ、いつも通りの県劇の師走の風景が見られます。

熊本県民第九の会 https://klab2018.sakura.ne.jp/kumamotodaiku

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