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2022.12.15

自主事業ハイライト 第64回熊本県芸術文化祭スペシャルステージ ONE PIECE × 人形浄瑠璃 清和文楽 超馴鹿船出冬桜 ちょっぱあふなでのふゆざくら

『ONE PIECE』の世界と伝統芸能の
融合が新たな舞台芸術へ

2022年11月5日(土)・6日(日)
演劇ホール

熊本県芸術文化祭のスペシャルステージとして上演された、人気漫画『ONE PIECE』を題材とする人形浄瑠璃 清和文楽の新作「超馴鹿船出冬桜(ちょっぱあふなでのふゆざくら)」。熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎氏が描く漫画と、熊本県の重要無形文化財である清和文楽がコラボレーションすることで、舞台芸術の歴史に新たな1ページが刻まれました。話題となった『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』プロジェクトにも携わっていた総合演出・音楽監修の藤原道山氏、脚本・演出を担当した横内謙介氏は、人形浄瑠璃との舞台づくりを「大冒険だっ

©尾田栄一郎/集英社 ©清和文楽新作制作事業実行委員会

た」と表現しています。客演としてアニメ『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィの声優を務める田中真弓さんがスペシャル浄瑠璃太夫、AKB48の倉野尾成美さん(熊本県出身)がスペシャルせりふ太夫として参加し、舞台を華やかに彩りました。物語の舞台は青鼻のトナカイ、チョッパーが、ルフィ一行の仲間となるきっかけとなったドラム王国(冬島)。舞台上手(かみて)の太夫の浄瑠璃と、下手(しもて)に並ぶせりふ太夫の語り、そして舞台上でダイナミックに繰り広げられる展開は、人形浄瑠璃の世界観を守りつつ、その概念を上書きするような魅力にグイグイと引き込まれていきました。
舞台のオープニングを彩った山鹿灯籠踊りをはじめ、宇土雨乞い大太鼓、せりふ太夫の熊本の演劇人だち、白ウサギに扮したキッズダンサー、清和文楽の地元である清和小学校、清和中学校、矢部高等学校の生徒たち、そしてこの舞台に一般公募で県内外から選ばれた市民浄瑠璃隊と、熊本の芸能界と市民の力を結集したキャストたちが、2日間の舞台を全力で演じきり、カーテンコールは圧巻でした。

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