2024.06.20
【県劇職員が本音を綴るリレーコラム】No.21
クール・ストラッティン
皆さんは、CDを「ジャケ買い」したことはありますか?
サブスク主流の現在、死語となりつつある「ジャケ買い」。20年程前はCD全盛期で、欲しいアルバムがある時はCDショップに行って購入していました。
ある日、店内のCDを見ていた時に目に飛び込んできたジャズのCD。それは、ソニー・クラークの『クール・ストラッティン』でした。ニューヨークの街をクールに歩く女性の脚が印象的なジャケットデザイン。黒のパンプスとタイトスカートを履いた女性の脚をクローズアップしたモノクロのジャケットに一目惚れし、大人への扉を開ける気持ちで衝動的に「ジャケ買い」してしまいました。学生寮に戻った後、スピーカーから流れる音楽に胸を高鳴らせて聴いたことが懐かしいです。社会人になってからも、初めて購入した車でのドライブにCDを連れて行ったり、 休日のBGMとして繰り返し聴いたりしてきました。この一枚のおかげでジャズへの興味が深くなり、音楽の世界が広がっていったような気がします。現在は、 CD鑑賞だけでは満足できず、生の演奏を求めてジャズコンサートに出向く機会が年々増えています。
2024年12月1日(日)熊本県立劇場コンサートホールにて、ジャズピアニストの小曽根真さんが出演する「小曽根真ピアノソロ2024」が開催されます。ジャズだけではなく、クラシックの分野でも大活躍する小曽根さん。オーケストラやクラシック演奏家との共演も数多く重ね、多彩な表現力で聴衆を魅了し続けています。
ぜひ、12月は小曽根さんの美しくドラマティックな演奏で素敵な時間をお過ごしください。
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黒木 正美〔くろき まさみ〕