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2023.03.15

利用団体紹介「中山芳保会(日本民謡)」

動きと心情の表現で、
民謡の輪(和)を伝えていきたい

日本民謡は、大衆の文化。労働者のなんらかの作業を表現した踊りが多く、船の漕ぎ方、木の伐り方、重いものの運び方など、力を入れるタイミングや、腰の入れ方、身のこなし方を知ることがとても重要だといわれています。労働者の動きをイメージするだけでなく、身に入れることで日本民謡は生き生きとしたものになります。

今年で40周年を迎える日本民謡「中山芳保会」の中山芳保先生は、このリアルな動きを通して見えてくる風景をもっとも大事に考えているといいます。さらに、民衆の心のありよう、心情を踊りで表すことを、芸の中心に据えています。中山芳保会は、長崎に本部を置く中山流民族舞踊研究所の一会。民族舞踊の中でも、天草の牛深で伝承されている牛深ハイヤ節を十八番とし、その踊りで日本民謡民舞大会の全国大会で準優勝した経歴を持っています。2016年の熊本地震の後に開催した、県立劇場の盆踊りで地域の人たちに踊りを指導したのも芳保先生です。

教室を指導する芳保先生が、日本民謡の世界に入ったのが、27歳の頃。校区の運動会で応援団を組むことになり、その指導を近所の踊りの先生にお願いしたことがきっかけでした。「特に踊りが好きとか、そうでもなかったのですが、どんどんのめり込んでいきました。家族の理解があったからこそ、踊りを続けられたと思います」と当時のことを振り返ります。1983年に名取となり、熊本市内で教室を開くと、芳保先生の踊りに惚れ込んだ人たちが多く入門しました。勇壮な男踊りを得意とする芳保先生の踊りを見た後に、涙を流して帰った人もいたといいます。

年に一度は踊りの発表会を開いている芳保会は、今年40周年を記念した公演を県立劇場で開催予定です。「会が歴史を積み重ねていけば、当然ながらお弟子さんも高齢化しています。心穏やかに、踊る喜びに感謝して、みんなの力で40周年を祝いたい」との公演への気持ちを語ってくれました。

中山 芳保[なかやま よしほ]
中山芳保会(民族舞踊)

踊る喜びに感謝して
中山芳保会四十周年記念大会

とき:2023年5月7日(日)
開場 11:30 開演 12:00
ところ:熊本県立劇場 演劇ホール
主催:中山芳保会
お問合せ:090-5939-8704
実行委員会事務局 小島

 

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