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2023.03.15

自主事業ハイライト 熊本県立劇場 演奏家派遣アウトリーチ事業

熊本県立劇場では、2004年度から県内各地の学校や施設を対象にアウトリーチ活動を展開しています。市町村と共催し、授業のひとコマや施設の一室を利用した演奏会に演奏家を派遣し、生の演奏にふれる機会をお届けしてきました。2009年度からは、オーディションによって選ばれた県内在住、もしくは県出身の登録アーティストが活動に参加しています。2年間の登録期間を設け、その期間はアーティストのアウトリーチ活動育成期間となっています。2年間の活動を通して、授業の組み立て方、演奏曲のセレクト、プログラム作成、指導の方法などを経験することで、自分なりのノウハウを蓄積してもらいます。登録期間の後は、協力アーティストとして引き続きアウトリーチ活動に参加しているアーティストも数多くいます。

2021・2022年度登録アーティストである、オーボエ奏者の若木麻有さんは、ご自身の子どもが生まれたことがきっかけで、「演奏を通して子どもたちに伝えたい」という思いが強くなり、このアウトリーチ事業に応募したといいます。「アウトリーチ活動を通じ、オーボエの魅力が伝わる曲の順番を考えたり、伝え方を工夫したり、子どもたちの反応を見ながら私の方が勉強しています」と、事業に参加した意義を語ってくれました。演奏だけでなく、オーボエの楽器の成り立ちや、仕組みを魅力的に伝えることに注力しているといいます。今後は協力アーティストとして、地域の幅広い世代に音楽を届ける活動に参加したいとのこと。若木さんの演奏を聴いている子どもたちの表情を見ていると、20年もの間県立劇場から地域に飛び出し、演奏をお届けしてきた事業が、着実に届いていることを実感します。

ピアノ伴奏を担当したのは藤本史子さん。
若木さんとは長いつきあい

演奏家派遣アウトリーチ事業 2024・2025年度登録アーティスト募集
熊本県内各地の小学校、中学校、高校をはじめ、病院、福祉施設への演奏家派遣を行う、アウトリーチ事業。
今後さらにアウトリーチ事業の発展を図るため、2024年度から2年間、事業に参加いただく登録アーティストを募集します。

【スケジュール】※予定(今後の詳細は県立劇場のホームページで順次お知らせします)
■2023年8月・・・2024・2025年度登録アーティスト募集開始
■2023年9月上旬・・・一次選考・・・書類・音源をもとに選考(9月中旬合格発表)
■2023年11月中旬・・・二次審査・・・演奏と面接による審査(11月下旬合格発表)
※二次審査では、アウトリーチの実演を想定した1、2曲の演奏と演奏曲目についてのトークを15分以内で実施
■2024年1月・2月頃・・・研修会(2回にわけ、計6日間の研修を予定)

 

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