2019.06.20
まなびの風景「熊本市立大江小学校」
子どもたちの〝どぎゃんかする力〟を伸ばしたい。
熊本市立大江小学校は、1874(明治7)年に創立された歴史ある小学校です。市内の小学校には珍しく、子どもたちは私服で通学しています。ここ数年で近隣にはショッピングモールや病院の移転が相次ぎ、次々と新築マンションが建設され、毎年児童数が増加しているといいます。
大江小学校の馬場敬子校長先生にお話をうかがうために訪れたのは、5月のよく晴れた日。運動会を間近に控えていた同校には、体操服姿の子どもたちが、運動場を元気よく走り回っていました。校長先生は、「どのように社会が変化しても、子どもたちがたくましい心と思いやりのある優しい心を持ち、生きる力、〝どぎゃんかする力〟を身につけられるよう、笑顔あふれる学校を目指しています」とお話されていました。
全校児童参加の「ハートフルコンサート」を、毎年県立劇場コンサートホールで開催。また、こころの復興推進事業「アートキャラバンくまもと」では、第1回会場としてご協力をいただきました。劇場からすぐ近くにあり、深くつながっている小学校です。
「県立劇場職場体験」
2018年7月2日に大江小学校3年生107人の児童が、国語の授業の一環で県劇に職場体験に来てくれました。
「インタビューをしてメモを取る」が子どもたちの課題で、劇場の中にあるさまざまな仕事内容について説明を聞きながら熱心にメモを取っていました。事業グループの公演チラシの作り方、舞台技術グループのホールや音響・照明調節室での機材の説明には、特に目を光らせ、興味津々に聞く姿が印象的でした。子どもたちの質問はストレートなものが多く、「話し合いは1年で何回ぐらいしますか?」、「監視室のボタンは全部でいくつありますか?」などスタッフを困らせる場面もありました。
(施設サービスグループ、事業グループ、舞台技術グループ、総務グループ、中央監視室、警備、清掃など幅広い劇場の仕事内容について説明しました。)
後日、参加した107人全員から感想を書いたお手紙をいただきました。寄せられた感想を読むと、子どもたちみんなが劇場の仕事に興味を持ち、劇場での時間を楽しんでくれたことがとてもよく伝わり、スタッフ一同感激し、大いに励まされました。