2019.06.20
あなたの楽器見せてください「フルート」
フルート
25年前に購入した、通算6本目となるフルートです。更に自分にしっくりくる「相棒」を探そうとしていた時に出会いました。それまで9K(金色フルートでは、9K、14K、18Kなどがあり、数字は金の含有率を示しています)を使用していたのですが、もう少し力強い音が出したいと14Kに挑戦しました。最初は苦労しましたが、しばらく吹き続けていくうちに、だんだん自分の音になってきました。
楽器選びに大事なのは、自分の求める音楽を作りやすいかどうかだと思います。その点、今のフルートは生涯共にと思える存在です。
県劇の中で一番好きな場所は、演劇ホールのオーケストラピット。ピット内での連帯感のある雰囲気がとても好きです。コンサートホールでフルートはステージの中心に座っていますが、客席から見えないピットでのバレエやオペラとの共演にやりがいを感じます。どんな場面でもお客様にとって心地よい時間になるように、これからもこの「相棒」といい音楽を奏でていきたいと思います。
(左:フルート(ムラマツ 14Kゴールド) 右:ピッコロ(パウエル シグネチャー))
山口 邦子 [やまぐち くにこ]
平成音楽大学講師
熊本ユースシンフォニーオーケストラ指導者
フルートアンサンブル’90 代表
ラスカーラ・オペラ管弦楽団 フルート奏者