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2025.12.20

【県劇職員が本音を綴るリレーコラム】No.27

アマチュア奏者として

「好きなことを仕事にしたい!」と38歳で思い切って県劇に転職してもうすぐ3年。県劇が主催する様々な事業について企画・運営する「事業グループ」に所属し、忙しいながらも充実した愉快な毎日を送っています。
プライベートでは一般吹奏楽団「碧落アンサンブル」でサクソフォンを吹いたり、トレーナーとして指揮をしたりしています。こちらは社会人になるときに入団しましたから、約19年になりますね。
サクソフォンを始めたのは小学5年生のとき。父の転勤のため熊本から転校した宮崎の小学校で、音楽の先生から吹奏楽部に誘われたのがきっかけでした。それから佐世保、中津、熊本と転校が続きましたが、小・中・高・大学と吹奏楽部でサクソフォンを続けました。
中3のとき、恩師のI先生から「音楽の道に進もうとは思わないのか」と聞かれました。15歳だった私は分からないなりに真剣に考えて、「音楽は趣味で続けよう」と思い至った記憶があります。そのとき楽器歴はまだ5年程度ですが、技術を磨いてプロ奏者になる…という道がどんなに前途多難なものなのか、何となく想像できてしまったのかもしれません。
ですので、出演者として県劇に来てくださるプロ奏者の皆さまには心からの尊敬の念を禁じ得ません。どんな覚悟で業界に飛び込んだのか、どれほどの血の滲むような努力をしてここに至っているのか。舞台袖で捕まえて根掘り葉掘り聞きまくりたい気持ちをぐっとこらえて、ステージに送り出しています。
一方で、県劇を利用いただく県内のアマチュア団体の皆さまに対してはジャンルを問わず、勝手に仲間だと思っています。仕事をしながら企画を考えてスケジュールを調整して練習して、県劇と打ち合わせして本番に臨む…楽しいけどたいへん。安心してください。県劇にも、気持ちがわかる仲間がいますよ。
県劇職員として、アマチュア奏者として。自分も楽しみながらご来場の皆さまに楽しんでいただける企画をお届けできるよう、これからも精進してまいります。ぜひお好きな公演を見つけて、県劇に遊びに来てくださいね。

ヤマハの愛器(アルトサックス)                                 高1から23年使い込んだYAS-62Ⅱ(左)、2022年に購入したYAS-875EX(右)

事業グループ
山﨑 拓哉[やまさき たくや〕

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