2025.09.20
【県劇職員が本音を綴るリレーコラム】No.26

「日常に、劇場を。」
「日常に、劇場を。」は開館40周年を機に、熊本県立劇場が掲げたスローガンです。もともと私は大学まで体育会系で育ってきた人間で、文化・芸術というものにはほとんど関りがなかったのですが、恩師からの後押しもあり劇場に勤めることとなり今に至っています。勤めるまではクラシックとは無縁だった私も、あることがきっかけでクラシック音楽への関心が以前よりも高まったような気がします。
熊本地震後にあった玉置浩二さんの復興コンサート(玉置浩二さんの歌声がもともと好きだったのですが)をコンサートホールで生の歌声とオーケストラの演奏を聴き(もちろんチケットを購入して)自然と涙が溢れ感動したのを今でも鮮明に覚えています。最近、時代の流れを感じるようになってきていて、またクラシック音楽を聴く機会を持てたらと思うようになりました。
普段は施設サービスグループに所属しており、ホールや練習室などの貸館について文化団体の皆さま、チケットを購入されるお客様など幅広い方々と接する機会が多い部署で働いています。
自分へのご褒美ではないですが、自身の働く場所の誇れるホールでまた生の演奏を聴く日を楽しみに、また劇場が利用者の皆様の日常の一部になれるよう、これからも頑張っていこうと思います。
施設サービスグループ
寺川 希[てらかわ のぞみ]