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2023.09.20

まなびの風景「熊本県立玉名高等学校筝曲部」

歴史のある高校で、
平成にはじまった玉名高校の筝曲部

明治時代、1903年に熊本県立熊本中学校玉名分校として開校、1948年に学制改革によって熊本県立玉名高等学校となった同校は、今年で120周年という節目の年を迎えました。今回の「まなびの風景」でご紹介する筝曲部は、長い歴史を持つ学校で、約20年前に愛好会からスタートし、その後部活動に昇格して現在に至ります。筝曲部がはじまるきっかけとなったのは、現在も週に一度筝曲部の指導に通っている村上えり子先生。「玉名高校には、ずっと昔に筝曲部があったらしいのですが、私の娘が在校生の時には邦楽の部活動がありませんでした。地元で箏の教室を開いていたこともあり、まずは愛好会から、と娘の同級生2、3名からはじまりました」と、創部当時のことを教えてくれました。筝曲部の活動は、7月に開催される熊本県器楽コンクール、9月の文化祭、12月には高校総文祭の熊本本選、そして3月の定期演奏会と、1年を通して4回の大きな演奏会に向けた練習が中心です。それぞれの演奏会で演奏する曲は生徒たちが選び、1年を通して仕上げていきます。

筝曲部部長の2年生 才木愛海さん

自主性を大事に、
〝今〟に生きている音楽を楽しむ部活動

指導者の村上先生のモットーは、自主性を大切にすること。昔からある古典楽曲だけでなく、〝今〟に生きている音楽を楽しみ、打ち込めるような環境をつくることにこだわっているといいます。現在は、3年生が受験のため引退し、1年生2名、2年生2名で活動しています。ほとんどの生徒さんが箏の初心者からのスタート。「1年生は7月のコンクールまでの3カ月間で舞台に立ちます。その吸収力、伸び代の大きさは素晴らしい。指導する私が刺激をもらっています」とのこと。今年7月から新部長に就任した2年生の才木愛海(めぐみ)さんは、「中3の時のオープンスクールで筝曲部を体験、初めて箏にふれました。入学したら筝曲部と、その時に決めていました。部長としては今年の総文祭県予選での金賞、そして新規部員の獲得が大きな目標。そのために日々練習しています」とコメント。筝曲部の卒業生の中には箏を続けている人もおり、時には部員の指導にきてくれることもあり、つながりが深いのもこの部の伝統のようです。

この日練習していたのは「千本桜feat.初音ミク」(文化祭用に練習中)

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