2025.09.20
【利用団体公演レポート】フルートアンサンブル「エンジェルブレス」

フルートの森コンサート
2025年7月21日(月・祝) 熊本県立劇場コンサートホールホワイエ

はじまりは9年前の山鹿市の小さな喫茶店だったという「フルートの森コンサート」。フルートを愛する演奏者が集まり、それぞれに思い入れがある曲を披露するフルート尽くしのコンサートは、これまでさまざまな場所で開かれ、9回目にあたる今年は県立劇場コンサートホールのホワイエで開催されました。照りつける真夏の日差しを窓の外に見ながら、フルートの優しい音色に包まれるホワイエの空間は、暑さを忘れさせてくれる特別なひとときとなりました。
プログラムの後半に、カール&フランツドップラーの「プラハの思い出」を演奏したのは、今回ご紹介する「エンジェルブレス」の松島里絵さんと山内麻祐子さんのおふたり。つなぎめを感じさせない、流れるようなフルートの二重奏は、まさに”息があった演奏”という表現がぴったりでした。
フルートアンサンブル「エンジェルブレス」のメンバーは、今回のコンサートで演奏したおふたりと、牛島梨紗さん、松村光子さんの4人。2011年に結成し、2015年からは現在のメンバー体制となり、自主企画での演奏会や、朗読と歌とのコラボなど、多方面で活動を行っています。「年齢はバラバラだけど、フルートが大好きだという共通点があり、一緒に演奏するのが心地よいから続いています」と山内さん。「単音しか出せないフルートだからこそ、アンサンブルで美しい和音を届けたい」と、松島さん。今後も息のあった、息の長い活動が期待されます。


