7月15日、16日の2日間、熊本県立劇場・演劇リハーサル室において『みんなで踊ろう！～障がいのある人もない人も、一緒に踊るワークショップ～』（以下、『みんなで踊ろう！』）を開催しました。『みんなで踊ろう！』は、障がいの有無に関わらずダンスに興味がある方ならだれでも参加できる90分間のワークショップで、未就学児から60代の方まで合わせて36名が参加しました。
講師は、関西を中心に活躍されるダンサーの藤原美加さん。大阪の国際障害者交流センタービッグ・アイにおいて、障がいのある方と共に身体表現に向き合ってこられました。
参加者はまずワークショップ中に呼んでほしい名前で名札を作り、輪になって自己紹介。この夏にやりたいこともあわせて発表してもらいました。その後、ストレッチを行い、さっそく体を動かしていきます。体のさまざまな場所を自分の手で叩いていくクラップダンスや、様々なニュアンスをつけて動いて止まるを繰り返すストップ・アンド・ゴーなど、ダンスの表現を通して身体の使い方や感情の表し方を体験しました。かっこよくダンスが決まった時には、自然と拍手が起こるなど和やかな雰囲気でワークショップは進み、最後にはそれぞれがダンスを発表。「楽しかった」「また踊りたい」などの声も聞かれる中でワークショップは終了しました。
熊本県立劇場では、障がいを持つ方が地域の劇場で芸術や文化に触れる機会を増やすことを目的とした鑑賞プログラムをこれまでも開催してきましたが、鑑賞だけに留まらず、どのような方にも表現をする側として参加する機会を提供することにも取り組んでいます。
『みんなで踊ろう！』はだれでも参加できる表現の場としてこれからも活動を続けていきたいと考えています。