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2022.06.15

舞台さんのお仕事道具「スピーカー」


        左)d8bE12 右)d&b M6

学校や会社など、どこにでもあるスピーカー。皆さんも色々な場所で目にしていると思います。劇場にも沢山のスピーカーがありますが、今回は代表的な2種類のスピーカーを紹介します。
ひとつはお客様に音を届けるためのスピーカー。もうひとつは舞台に立つ演者が聴くためのスピーカー。異なるふたつの音環境を調整するために、音響スタッフの仕事も、ハウスオペレーターとモニターオペレーターとに分かれています。催し物によっては、それぞれ1人ずつスタッフが付く場合もあります。
客席向きのスピーカーはプロセニアムスピーカーとサイドカラムスピーカーの2種類。スピーカーが付いている位置に応じて呼び方が違います。
演者向きのスピーカーはフットスピーカーとサイドスピーカーの2種類。フットスピーカーはステージ上、演者の足元に置いて主にバンド公演などで使用します。サイドスピーカーは舞台袖に立てて主にバレエやダンス公演などで使用します。

1990年代頃、無線や電波システムの発達に伴い安定性が格段に向上したことを背景にインイヤーモニター(IEM)が急速に普及しました。IEMは演者の耳型を取り外耳道にフィットするように個別に制作したカスタムスピーカー。物によっては数十万円するものもあります。見た目はイヤフォンのように見えますが別物です。それまではドームツアーなどで舞台全面床下にフットスピーカーを設置していた頃と比べて、IEMひとつで舞台上どこでもクリアな音が聴こえる現代は隔世の感があります。
今年は県立劇場40周年。劇場スタッフがスピーカーの役割を果たし劇場の情報を県民の皆様にお伝えして参ります。

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