2019.06.20
舞台さんのお仕事道具「箱馬」
箱馬[はこうま]
箱馬とは木板を貼り合わせて作った木箱のことで、ステージのかさ上げや踏み台、いくつか組み合わせて階段を作るなどさまざまな用途があります。具体的には、歌舞伎や日本舞踊では日本家屋、合唱ではひな壇、ポップミュージックのライブではバンド台、落語では高座を組む際に使用します。
このように、箱馬は舞台仕事道具の中でもバイプレイヤー的存在であり、「縁の下の力持ち」です。
ちなみに、県立劇場の箱馬の大きさは6寸×1尺×1尺6寸です。(1寸=3・03センチメートル/10寸=1尺=30・3センチメートル)舞台では今でもメートル法ではなく、日本古来の尺貫法を用いています。
舞台技術スタッフの仕事を舞台の土台を支えるこの箱馬に重ねて思うことがあり、今日も舞台は馬の背に乗って感動を生んでいます。