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2019.12.20

楽器の利用について「チェンバロのオーバーホール」

県劇には多くのピアノがありますが、チェンバロもあります。開館から37年、この度全面的にチェンバロの部品交換、修繕(オーバーホール)をしました。ハンマーで弦を叩いて音を出すピアノに対し、チェンバロは爪で弦を弾いて音を出します。音の強弱による抑揚の表現は出来ませんが、トリルという装飾音などによって気持ちの高揚を表現するなど独特な音色を持ちます。

18世紀末以降のロマン派音楽の流行以来、ピアノに取って代わられましたが、ルネサンスやバロック時代の曲は、当時の楽器で演奏してこそ良さがわかるといわれます。ヴィヴァルディの「春」などは、チェンバロが活躍する代表的な曲でしょう。聴く機会は減りましたが、チェンバロの音楽的な魅力は今も変わりません。チェンバロを聴きたい、演奏したい方のためにも、県立劇場では引き続き、チェンバロの利用を広く受け付けます。

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