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2026.03.20
本の中にある劇場「光の美術モザイク」益田朋幸/著 岩波書店

熊本県立図書館タイアップ企画『本の中にある劇場』
県立図書館とのタイアップは2007年度から続いています。このコーナーでは、図書館職員おススメの一冊をご紹介します。
光の美術モザイク
この本は、古代末期から中世のヨーロッパで数多く作られた、均一な色の石やガラスのピースを組み合わせる「モザイク」の作品を図版も交えて紹介しています。いつまでも変わらないこの「永遠の絵」は、聖堂の窓からの光を受けて反射光で輝き、季節や天気、時間帯によって様々な姿を見せる「光の芸術」でもあるといいます。
博物館や美術館でモザイク作品の美しさを目の当たりにしたように感じていましたが、聖堂で「永遠の絵」が「移ろいゆく」姿はどんなだろうと想像するのも心躍ります。そして、タイパやコスパという言葉が定着し、具体的なメリットや結果を求めがちな世の中で、現地に足を運ぶからこそ味わえる「経験」というものの魅力に思いを馳せてしまいます。
舞台芸術もまた、その場でこそ味わえる魅力という点で通じるところもあるように思います。芸術に触れる「経験」への入りロとして、読書も楽しんでいただければ幸いです。

熊本県立図書館 情報支援課 主任主事
竹口 祥子〔たけぐち さちこ〕




