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2025.06.20

【県劇NEWS】熊本から佐渡へ 鼓童研修所に2名が入所

4月7日、熊本から遠く離れた新潟県佐渡市の鼓童文化財団研修所に熊本から2人の研修生が入所しました。加藤春菜さんとネイビン・ニコラス・アカミネ(ニック)さん。実は2人は2024年9月、第66回熊本県芸術文化祭オープニングステージ『ひこばえ』公演の参加者。『ひこばえ』は佐渡を拠点に世界中で活動を続ける太鼓芸能集団鼓童と、熊本県内から参加した太鼓奏者たちがクリエイションを重ねて上演した1回限りの公演(季刊誌ほわいえVol.23参照。特集 熊本県芸術文化祭オープニングステージ『ひこばえ』 – ほわいえ)参加者たちはこの公演での経験を持ち帰り、今もそれぞれの場所で活動を続けています。加藤さんとニックさんの2人は公演終了後、鼓童の研修生に応募。書類選考と佐渡での太鼓の実技や面接等を経て見事合格し、研修生として新しい生活をスタートさせました。

加藤晴菜さんとネイビン・ニコラス・アカミネさん

入所式を終え、翌日からは共同生活が始まります。太鼓や踊り、唄、茶道や能など日本の伝統芸能を学び、農作業や体づくりのトレーニングを通して表現の土台作りを行う1年目の生活。検収書での生活は厳密な時間管理が求められ、佐渡の豊かな自然の中で自分と太鼓にひたすら向き合う日々が続きます。

第66回熊本県芸術文化祭オープニングステージ『ひこばえ』より

入所式から1週間が経った4月15日。研修所のある柿野浦地区では、「鬼太鼓(おんでこ)」という五穀豊穣を願い、厄を払う伝統のお祭りが行われていました。地元の人や研修所2年目の先輩、そして鼓童メンバーが一堂に会し、柿野浦地区の家々の門前で鬼太鼓を披露します。2人は佐渡に来て1週間ですが、笛を演奏したり太鼓を担いで運んだりと、地元の人ともすっかり打ち解けながら笑顔で祭りの運営に取り組んでいました。

入所式の様子

熊本県立劇場では熊本から佐渡へはばたいた2人の様子を今後もお伝えしたいと考えています。2人のこれからを熊本から応援していきましょう!

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