contact

MENU

2024.09.20

【県劇職員が本音を綴るリレーコラム】No.22

音楽と共に過ごした青春(カセットテープ)

高校3年間をサッカーに捧げた私は、インターハイを最後に引退した。当時学生寮で生活していた私は、A君、Y君、T君ととても仲が良かった。A君は中学時代からRAPをやっていて、RAPのいろはを私たちに教えてくれた。その頃の音楽を聴くアイテムといえばCDかカセットテープ、録音となるとカセットテープ一択だった。毎晩、進学に向けた勉強の息抜きにA君の部屋に遊びに行った。声かけしなくてもいつのまにか4人が集まる。1人が壁を叩いてリズムを取り 始めれば、もう1人がビートボックスを始める。RAPの始まりだ。A君以外は素人だったので韻を踏むとうよりはリズムに合わせてそれっぽく歌う感じ。カセットテープに録音して、みんなで聴いて、「おまえ、カミカミたーい」など感想を言い合い楽しんだ。

先日、実家に帰った際当時のカセットテープを大量に発見、20 数年ぶりに聞いてみて思ったことは、「これはこれでちゃんと音楽だったよなー」ということ。音を楽しむことが大事なのだと、大人になった私に伝えてくれた。そんなA君は高校卒業後もRAPを続け、2006年と 2007年に開催されたULTIMATE MC BATTLEで熊本県王者となり全国大会に出場。惜しくも1回戦で敗退したが、全国ベスト16に入った自慢の友人である。
※ちなみに2012~2014年の ULTIMATE MC BATTLE全国王者は世界でも活躍しているCreepy NutsR-指定だ。

舞台技術グループ
池島 茂伸[いけしま しげのぶ]

SHARE

contact