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2021.03.20

県劇スタッフリレーコラム №9

「いいおとな」です

劇場に勤めて幾星霜、これまで舞台技術の仕事を中心に担当してきました。私も世間的には「いいおとな」。でも、いくつになってもおもちゃが手放せない「大きな子ども」です。

若い頃は車いじりに夢中になり、タイヤやホイールなどを変え、さらにオーディオ類にもこだわり、好きな音楽を大音量でかけながらあてもなくドライブをしていましたが、家族が増えて、その車も買い替えてしまいました。

以前から興味があって始めたスクーバダイビング。海の神秘さやその面白さにはまり、毎週のように海に通いました。夏場だけでなく冬場も潜りたいと思い、ドライスーツを購入し、いろんなポイントに潜りたいとランクを上げました。とあるショップの年間ダイブレース(潜行本数)で表彰されたこともありましたが、寄る年波には逆らえず、体力も低下し、最近は行けなくなりました。

そこで、今度は海釣りを始めました。夜中に家を出発し、ポイントに着くとしばし仮眠、夜明け頃に釣りはじめます。色々と道具を揃え、最近は魚種を増やしたくてアジ、メバルに挑戦しようと思っています。ゆくゆくはシーバス(スズキ)や青物(ブリ、カンパチなど)も釣りあげたいものです。

さて、私の職場でも昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大防止の一環でリモートワークが導入されました。家のリビングには家族もいますので、別室での仕事になるため折り畳みのテーブルを買いました。しかもアウトドア用のもの。これを機に災害対策を口実に、防災グッズと称して、アウトドア用品を揃えていくのでしょう。そうすると「キャンプも始めたいな。」なんて・・・。

当然ながら、舞台技術の仕事にもこだわりを持って臨んでいます。仕事も趣味も突き詰めていけば奥深いもの。どちらも自分なりのスタイルを追求していきたいものです。しかしながら、それが趣味となると欲しいものが増えていくばかり…。果たして、いつになったら良識のある「いい大人」になれるのでしょうか。

舞台技術グループ 田中 泰憲[たなか やすのり]

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