2022.09.15
利用団体紹介「熊本マンドリン協会」
マンドリンの演奏で、
社会に役立つ取り組みを
1954年、熊本郵便局(現在の熊本中央郵便局)のマンドリンクラブとして誕生し、後に熊本県庁や九州産交のマンドリンクラブと合流し「熊本マンドリン協会」の名称に。その歴史は今年で68年を数えます。創立者の松井達喜さん(故人)は協会の運営面にも厳しく、ボールペン1本に至るまで管理をしっかり行い、一方、演奏は心から楽しむというスタイル。それは今も受け継がれています。
マンドリンオーケストラは、マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ、ギター、コントラバスで編成され、日本では明治時代から親しまれているもの。常任指揮者である甲田弘志さんは編曲も担当。「定期演奏会は、アマチュアですから技術的に演奏可能な範囲で、全体的にはまとまり、なおかつお客さまに喜んでいただけるような編曲・企画を心がけています」と話します。またボランティア演奏活動にも力を入れています。創立当時から積極的に地域のお祭りや施設で演奏し、中には50年以上訪問し演奏を続けている施設もあります。このボランティアの演奏活動には、ほとんどのメンバーが喜んで参加しています。
「練習は厳しく・本番は楽しく」をモットーに、毎週1回の練習を欠かすことなく、長い歴史を刻んできた熊本マンドリン協会。ボランティア演奏は、年間10回程度続けていましたが、最近はコロナ禍で少なくなりました。そんな中「社会に少しでも貢献したい」という思いから「くまもと若い芽の作曲コンクール for Mandolin」を主催して、小中高生から広く作曲作品を募集。昨年は、金賞(3人)と特別賞(1人)入賞の学生さんたちと、その入賞作品を一緒に演奏したことで、メンバーにも刺激になったようです。今後の社会に役立つような企画に取り組んで行きたい、との思いを聞くことができました。